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AGAの遺伝は父方・母方どちらから受け継ぐ?40代男性が本気で調べた

「父親が薄毛だから自分もなる」「いや、薄毛は母方から遺伝する」——この話、職場でも居酒屋でもよく出る。みんな気になっている割に、正確な答えを知っている人は意外と少ない。

僕の父親は60代で頭頂部がかなり薄くなっている。でも母方の祖父はいまでも髪がそれなりにある。「母方が基準なら大丈夫か」と思いたいが、実際はそんなに単純ではなかった。AGAクリニックを受診したときに聞いた話と、自分で調べた内容をまとめてみる。

「母方から遺伝する」という話の根拠

AGAの遺伝を語るとき、よく出てくるのが「X染色体説」だ。

AGAに関係する遺伝子の一つが、X染色体上にあるとされている。男性のX染色体は母親からのみ受け継ぐ(男性はXYで、XはすべてX染色体は母親から来る)。そのため「母方の祖父を見ると自分の将来の髪型がわかる」という話が広まった。

この説は完全に間違いとは言えない。実際、X染色体上のAR遺伝子(アンドロゲン受容体遺伝子)はAGAとの関連が研究で示されている。そしてこの遺伝子は確かに母親から受け継ぐ。

ただし——ここが重要なのだが——AGAに関係する遺伝子はAR遺伝子だけではない。

AGAは複数の遺伝子が絡む「多因子遺伝」

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最新の研究では、AGAに関係する遺伝子の候補が100以上あることが示されている。その中にはX染色体上のもの以外に、常染色体(父方・母方どちらからも受け継ぐ染色体)上のものも多数ある。

つまり「AGAは母方から遺伝する」というのは部分的に正しいが、全体像ではない。父親の薄毛も、遺伝的リスクを示す重要な指標になる。

クリニックで聞いた話では、「父方・母方の両方を見たほうがいい」というのが医師の見解だった。どちらか一方だけが薄毛でも、AGAのリスクはある。両方が薄毛なら、リスクはさらに高まる傾向がある。

僕の場合、父は薄毛、母方の祖父は髪がある。「半々のリスク」と言われれば、まあそうかもしれない。

遺伝があっても必ずしも薄毛になるわけではない

ここで大事なことを言っておきたい。遺伝的リスクがあっても、必ずAGAになるとは限らない。

遺伝はあくまで「なりやすさ」を決めるもので、環境要因や生活習慣も進行に関わる。遺伝的にリスクが高くても、発症しない人もいるし、遺伝的リスクが低くても生活習慣によって進行が早まることもある。

逆に言えば、「父方も母方も薄毛でリスクが高い」と感じたなら、早期に対策を取ることで進行を遅らせる可能性がある。AGAの治療薬(フィナステリドやデュタステリドなど)は、進行を遅らせる効果があることが示されている。毛包が萎縮しきる前に手を打てるかどうかが重要だ。

自分のリスクをどう評価するか

「自分はAGAのリスクが高いのかどうか」を判断するために、家族の状況を整理してみるのは一つの方法だ。

確認してみたいポイントはこんなところ。

父方・母方の両方に薄毛が見られ、自分も30〜40代で気になり始めているなら、AGAの可能性は十分にある。

ただし、これはあくまで「リスクの目安」で、確定診断は医師にしかできない。AGAクリニックや皮膚科を受診すれば、頭皮の状態や毛周期の検査を通じて、より正確な判断ができる。

遺伝を知ったうえで何をするか

「遺伝なんだから仕方ない」という気持ちはよくわかる。でも僕はそこで終わりにしなかった。

遺伝を知ったうえで、早期に対策を取ることに意味があると思ったからだ。AGAは進行性で、何もしなければ少しずつ進む。でも適切な治療を続けることで、多くの人が進行を抑えられている。

遺伝はスタートラインを決めるかもしれないが、そこからどう動くかは自分次第だと思う。父が薄毛でも、そこで諦めるより「早めに気づいた」と捉えたほうが、気持ちが楽になった。

遺伝について調べることは、ネガティブな情報を集めることではなく、「今何をすべきか」の判断材料を揃えることだ。そう思って調べ始めると、少し前向きになれる。

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※本記事は筆者の実体験に基づく個人の感想です。
※AGA治療は医療行為です。治療開始前に必ず医師にご相談ください。
※効果には個人差があります。